[214]路面アートの道路デバイスとしての可能性の研究
○中川 晴賀1、薬袋 奈美子1(1. 日本女子大学)
キーワード:
生活道路、歩車共存道路、アスファルトアート
本研究では、近年欧米で事例が増加している路面アートの道路デバイス的利用に関して着目し、これらを数多く手掛けるBloomberg PhilanthropiesのAsphalt artを対象に、路面アートのデザインや設置方法を整理し、安全性に関する効果が立証されたプロジェクトの分析から路面アートの道路デバイスとしての可能性を検証した。結果、多くの事例が交通静穏化や道路の安全性の向上、地域の活性化を目的として設置されることや、地域のアイデンティティを活かした多様なデザインが施されている等、設置目的やデザインに関する知見を深めることができた。また、安全性の効果が立証されたプロジェクトの分析から、誘目性の高いデザインであっても事故発生数を減少させており、デザインの誘目性の高さが必ずしもリスクの見落としへつながるとは言えないことが確認された。
