日本認知心理学会第17回大会

日本認知心理学会第17回大会

2019年5月25日〜5月26日京都テルサ
日本認知心理学会
日本認知心理学会第17回大会

日本認知心理学会第17回大会

2019年5月25日〜5月26日京都テルサ

[O8-03]ソーシャルネットワーキングサービスを活用した心理相談の分析カウンセラーによる相談内容推定に対するトピックモデルによる評価

*中山 真孝1、畑中 千紘1、河合 俊雄1、杉原 保史1、宮田 智基2、吉川 左紀子1、田中 康裕1、梅村 高太郎1、粉川 尚枝1、文山 知紗1(1. 京都大学、2. 関西カウンセリングセンター)

キーワード:

ソーシャルネットワーキングサービス、臨床心理学、トピックモデル

近年のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及によりSNSによる心理相談の可能性と必要性が高まっている。一方で、文字情報にのみ依って相談を行うという難しさもあり、必要とされる技能の理解・訓練が課題となっている。本研究ではSNS心理相談の記録を用いて、相談事例の臨床心理学的評価と担当カウンセラーの言語認知スキルの関係を分析した。まず、1083事例について言語理解のモデルとしても用いられるトピックモデルを用いて各事例のトピックを推定した。さらにそれらからlasso回帰により担当カウンセラーが事例ごとに記録した相談内容カテゴリを予測した。結果として、臨床的評価が低い事例ほどモデル予測と実際の記録のズレが大きく、低評価事例のカウンセラーは担当事例の相談内容を適切に捉えられていないことが示唆された。本研究が例証するように、心理相談といった専門技能の分析評価に認知心理学の理論や方法論は貢献しうる。