セッション詳細
シンポジウム36「『特発性正常圧水頭症(ハキム病)』のわかりにくさを解明する〜診療と研究のアップデート」
2025年11月22日(土) 15:20 〜 17:00
第8会場(ホテル日航新潟 4F 朱鷺B)
座長:數井 裕光(高知大学医学部神経精神科学講座),森 悦朗(大阪大学大学院連合小児発達学研究科 行動神経学・神経精神医学寄附講座)
内科系の認知症専門医にとってわかりにくいとされがちな本疾患の診療と研究の最新を紹介したい。国際的なワーキンググループより、特発性正常圧水頭症から「ハキム病」への名称変更が提唱された。なぜ変更か、何を目指すのかを解説する。認知症の背景病理を考える時代においては、ハキム病の診療で、脳脊髄液検査とタップテストをどのように行うべきか、また脳神経外科との連携のコツを伝授する。ハキム病の臨床では、他の認知症疾患も併存する病態の進行が観察されているが、基礎研究でも、認知症病理研究すなわち脳実質側の研究が、脳脊髄液の病態と接点を発見してきている。ハキム病のダイナミックな病態に迫るトピックスを紹介する。
[SY36-1]なぜ今、iNPHから名称変更するのか?「ハキム病」をわかりやすく
○山田 茂樹1,2 (1.名古屋市立大学 脳神経外科学講座, 2.東京大学 生産技術研究所)
[SY36-2]認知症専門医がタップテストを適切に行う意味
○鐘本 英輝1,2, 末廣 聖2, 小泉 冬木2, 片上 茂樹2, 吉山 顕次2, 數井 裕光3 (1.大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター, 2.大阪大学大学院医学系研究科 精神医学教室, 3.高知大学 医学部神経精神科学講座)
[SY36-3]ハキム病診療の悩み:脳神経外科への紹介
○河合 亮, 數井 裕光 (高知大学 医学部 神経精神科学講座)
[SY36-4]ハキム病の病態は他の認知症疾患と関係しているのか?
○伊関 千書 (東北大学大学院 高次機能障害学)
[SY36-5]水と脳を共に捉える-脳脊髄液研究と認知症病理研究のクロストーク
○山田 薫 (東京大学 医学部附属病院 認知症共生社会創成治療学)
