セッション詳細

ランチョンセミナー21「アルツハイマー型認知症の睡眠障害、BPSDに対する多角的介入―漢方薬による当事者・介護者への支援を考慮してー」

2025年11月23日(日) 11:45 〜 12:35
第5会場(朱鷺メッセ 3F 中会議室302A)
座長:神﨑 恒一(杏林大学医学部高齢医学)
共催:クラシエ薬品株式会社

【概要】アルツハイマー型認知症(AD)では、睡眠障害やBPSD(特にアジテーション)が当事者のみならず在宅介護者に対しても心身の疲労をもたらすことは周知の事実であり、施設入居の最大要因と言っても過言ではない。
 BPSDの主たる原因とされる混乱、不安焦燥、ストレスを緩和する治療・ケアとともに、介護者の不眠症、不安不満、負担感を軽減する両者への多角的介入が長期の在宅生活維持を可能にするものと考える。
 本講演ではAD患者と介護者の両者のストレス・睡眠障害に対して、AD患者の介護保険の利用とともに両者への支持的精神療法、薬物療法として抑肝散加陳皮半夏を併用することで負の連鎖を断ち末永い同居を具現化する構造について論じてみたい。