第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

2022年6月11日〜7月31日北九州国際会議場/アジアインポートマートAIM
一般社団法人日本クリティカルケア看護学会
第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

第18回日本クリティカルケア看護学会学術集会

2022年6月11日〜7月31日北九州国際会議場/アジアインポートマートAIM

[SY3-02]呼吸困難の評価と緩和へのアプローチ

○櫻本 秀明1、鳩崎 千絵2、卯野木 健3、岡本 菜子4、川崎 紋子4、下村 真一5、福井 美和子6、小林 俊介7、相川 玄2(1. 日本赤十字九州国際看護大学、2. 筑波大学附属病院 ICU、3. 札幌市立大学 看護学部、4. 日立総合病院 看護局、5. 筑波記念病院 ICU、6. 淀川キリスト教病院、7. 筑波大学附属病院 PICU)

キーワード:

呼吸不全、呼吸困難、RDOS

集中治療患者の呼吸困難は、人工呼吸を行っている患者の半数に見られ、強い苦痛であることが多い。また、非侵襲的人工呼吸を受けている患者では、呼吸器からの離脱の遅れ、挿管や死亡のリスクの増加と関連していることが報告されている。加えて、呼吸困難は評価できれば、その一部は呼吸器設定によっても緩和されることも報告されている。
その一方で、重症患者の30%近くは深鎮静や意識障害などによりコミュニケーションが困難であり、自己報告による呼吸困難を訴えられない状況にある。そのため我々の研究チームにおいて、身体的および行動的徴候に基づく客観的呼吸困難感評価スケールRespiratory Distress Observation Scale(RDOS)の日本語版を作成し、このスケールの妥当性・信頼性を報告してきた。このスケールは、自己報告に代わる信頼性の高い有望な手段である。
重症患者に対し、これらの観察スケールを導入することで、コミュニケーションが困難な患者の呼吸困難に目を向け、人工呼吸器設定やオピオイド投与量等の調整などの緩和が行える可能性がある。 加えて、現在までに集中治療領域で報告されている研究結果を概観し、我々にどのような症状緩和の手段があり得るのかを検討してみたいと考えている。