[R6-02]紀伊半島中央部に産する中新世玄武岩の同位体とREE組成
*佐藤 隆春1、相澤 正隆2(1. 大阪自然史博、2. 琉球大)
キーワード:
初生玄武岩、同位体、希土類元素、中新世、紀伊半島
紀伊半島南東部から中央部にかけての中期中新世にカルデラ群が形成された.カルデラ群北端部で幅約6mの玄武岩と流紋岩からなる複合岩脈が貫入する.玄武岩と流紋岩のSrとNdの同位体比は異なっており,起源物質が違うことを示す.玄武岩の同位体比および,希土類元素の特徴はE-MORBに類似する.また,始原マントルで正規化したスパイダーダイアグラムではNbとTaの負の異常が見られないことから,マグマは沈み込み流体の付加を受けずにマントルの融解によって形成されたと推定される.
