一般社団法人日本鉱物科学会2021年年会・総会

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2021年9月15日〜9月19日オンライン開催
日本鉱物科学会年会
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[R6-05]はんれい岩-閃緑岩-トーナル岩複合岩体:アジア大陸東縁,前期白亜紀沈み込み帯の地殻形成,北部九州の例

*大和田 正明1、砺山 駿吾4、亀井 淳志2、小山内 康人3、中野 伸彦3、足立 達朗3(1. 山口大学・院創成、2. 島根大学・院総合理工、3. 九州大学・院地球、4. アイ総合技術)

キーワード:

高Nb玄武岩、高Mg安山岩、アダカイト、スラブロールバック

白亜紀北部九州バソリス西部の浮嶽周辺には,花崗閃緑岩のブロックとしてグラニュライト相の変成岩類を伴うはんれい岩-閃緑岩-トーナル岩複合岩体が産する.これらはそれぞれ高Nb玄武岩,高Mg安山岩,アダカイトの組成的特徴を持つ.前期白亜紀のテクトニックセッティングを考慮すると,はんれい岩と閃緑岩は,沈み込み帯の汚染されたウェッジマントルに由来し,溶融の熱源はスラブロールバックによって上昇した高温のアセノスフェアと推察される.また,トーナル岩マグマはすでに底付けされた苦鉄質下部地殻の部分溶融によって形成され,地殻成長を促したと考えられる.