一般社団法人日本鉱物科学会2021年年会・総会

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2021年9月15日〜9月19日オンライン開催
日本鉱物科学会年会
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[S2-05]オマーンオフィオライト・ワジディマ蛇紋岩の炭酸塩中の流体包有物:海洋底と大陸での変成作用「発表賞エントリー」

*犬飼 知宏1、川本 竜彦1、Godard Marguerite2(1. 静岡大・理、2. モンペリエ大・CNRS)

キーワード:

炭酸塩化、流体包有物、塩濃度、マイクロサーモメトリー法、蛇紋岩

オマーンオフィオライト・ワジディマの蛇紋岩中には炭酸塩が見られ、それは3つのタイプに分類されている(Noël et al., 2018, Lithos)。この分類によると、Type1炭酸塩は海洋底の変成作用、Type2と3炭酸塩は大陸での変成作用によって形成されたものである。岩石試料はNoël et al., 2018, Lithosと同地域のものである。この蛇紋岩中の炭酸塩からは気液二相の流体包有物が確認され、顕微ラマン分光法により流体は水であることが同定できる。マイクロサーモメトリー法により流体包有物の塩濃度はType1炭酸塩で2.7% NaClと塩水であり、Type2と3炭酸塩で0.1% NaClと真水であると考えられる。