[L2134]津波に対する歌津地区の詳細被害分析
付 李1,幸左 賢二1,中野 亜美1,佐々木 達生2(1.九州工業大学,2.九州工業大学,3.大日本コンサルタント)
キーワード:
津波伝播遡上解析、流速分布、流出
宮城県南三陸町歌津地区は,東日本大震災で発生した津波で甚大な被害を被っており,海岸線に位置する歌津大橋は,上部構造に流出部と未流出部が混在する。歌津大橋に作用した津波の特性を得るために津波伝播遡上解析を実施し,各桁に作用する津波の流速と流向を把握した。解析結果に基づいた水平方向作用力と浸水状況に応じた桁抵抗力の関係を求め,現地の流出状況との比較から流出部と未流出部の整合性を確認した。この結果,歌津大橋は完全に浸水した状況で浮力の影響による抵抗力の減少で流出し,4m/s程度以下の流速下で上流側に桁が移動したと推察される。
論文PDF表示
論文PDF表示
