コンクリート工学年次大会 2016(博多)

コンクリート工学年次大会 2016(博多)

2016年7月6日〜7月8日福岡国際会議場
コンクリート工学年次大会
コンクリート工学年次大会 2016(博多)

コンクリート工学年次大会 2016(博多)

2016年7月6日〜7月8日福岡国際会議場

[1001]泥炭由来の化学成分がセメントの強度発現特性に及ぼす影響に関する基礎的研究

川﨑順風1, 手林慎一1, 岡本道孝2, 佐藤周之1(1.高知大学 2.鹿島建設)

キーワード:

cementitious solidification material、ground improvement、hardened cement、humic substance、peat、セメント硬化体、セメント系固化材、地盤改良、泥炭、腐植物質

セメントを用いて軟弱な地盤を硬化させる場合,たとえば泥炭など,土性によっては十分固化しないことがある。本研究では,セメントの強度発現特性を阻害する泥炭中の硬化阻害物質がメタノールで抽出される有機物質であることを確認し,その活性限界と化学特性の把握を試みた。まず,抽出に利用するメタノールがセメントの強度発現に影響を及ぼさないことを予め確認をした。続いて,硬化阻害物質は脂溶性有機化合物の成分で,比較的極性の低い特性を持つ化学成分であることがわかった。さらに,活性限界は,セメントと泥炭の乾燥重量比18~75の間に存在することがわかった。