[1120]水分移動に伴う塩化物イオンの浸透性に関する実験的検討
池田伊輝1, 加藤佳孝1, 直町聡子1, 江口康平1(1.東京理科大学)
キーワード:
Chloride ion、water movement、advection、initial saturation degree、drying and wetting、塩化物イオン、水分移動、移流、初期飽和度、乾湿繰り返し
本研究は,初期飽和度を変化させたモルタル供試体に塩化ナトリウム水溶液を吸水させる試験,干満部を想定した乾湿繰り返し試験を行い,水分移動と塩化物イオン浸透の関係について実験的に検討した。吸水面付近を除いて,移流により塩化物イオンが浸透していると考えられる。 W/Cにより,塩化物イオン浸透距離が変化した。乾湿繰り返し試験では,同時間,吸水および乾燥をした場合でも,飽和度分布や全塩化物イオン濃度が変化する結果となったが,移流により浸透していると考えられる。また,干満帯を想定した乾湿繰り返し試験では,乾湿の影響は吸水面付近に留まることがわかった。
