コンクリート工学年次大会2017(仙台)

コンクリート工学年次大会2017(仙台)

2017年7月12日〜7月14日仙台国際センター
コンクリート工学年次大会
コンクリート工学年次大会2017(仙台)

コンクリート工学年次大会2017(仙台)

2017年7月12日〜7月14日仙台国際センター

[1151]PVB樹脂および珪砂を用いた高性能被覆鉄筋の開発

片野啓三郎1, 竹田宣典1(1.大林組)

キーワード:

anticorrosion、bond strength、chloride attack、coated rebar、impact strength、付着強度、塩害、耐衝撃性、被覆鉄筋、防食

厳しい塩害環境に建設されるコンクリート構造物では,防食のためにエポキシ樹脂塗装鉄筋が多く使用されている。しかし,エポキシ樹脂塗装鉄筋はコンクリートとの付着強度が低下するため,重ね継手の長さを一般より長くしなければならない,衝撃や曲げ加工等によって塗膜に損傷が生じた場合,タッチアップ等によって補修しなければならないなどの制約があるのが現状である。そこで,付着性,伸び率および耐食性が高い等の特徴を有するポリビニルブチラール(PVB)樹脂によって被覆し,表面に硅砂を吹き付けた鉄筋を製作して各種の評価試験を行った。その結果,被覆鉄筋は耐衝撃性や曲げ加工性に優れること,コンクリートとの付着性状が大幅に改善されることが明らかになった。