コンクリート工学年次大会2017(仙台)

コンクリート工学年次大会2017(仙台)

2017年7月12日〜7月14日仙台国際センター
コンクリート工学年次大会
コンクリート工学年次大会2017(仙台)

コンクリート工学年次大会2017(仙台)

2017年7月12日〜7月14日仙台国際センター

[1164]再注入用グラウトに混和した塩化物イオン固定化材の基礎的性能

堀越直樹1, 井隼俊也1, 熊谷紳一郎2, 藤田鉱治2(1.オリエンタル白石 2.中日本高速技術マーケティング)

キーワード:

calcium aluminate、chloride ions、electro migration、grout re-injection、immobilization、カルシウムアルミネート、グラウト再注入、固定化、塩化物イオン、電気泳動

既設PC橋におけるシース内のグラウト充填不足に対する補修工法として,塩化物イオン固定化材を混和した再注入用グラウト材の基礎的性能を検討した。塩化物イオン固定化材は,フレッシュ時に内在する塩化物イオン濃度が5kg/m3程度以下であればPC鋼材の腐食を抑制できる。また,電気泳動を用いた促進試験では,グラウト硬化後の塩化物イオン浸透を想定した状況においても,塩化物イオン固定化材の混和は鋼材腐食の抑制に対して有効であった。さらに,塩化物イオン濃度が低い環境でのグラウト再注入では,塩化物イオン固定化材が不要であることが示唆された。