[1142]ASR膨張が生じたPC梁部材の変形性状およびコンクリートのひび割れ性状に関する実験的検討
田城亨1, 山本大介1, 濱田秀則1, 佐川康貴1(1.九州大学)
キーワード:
alkali silica reaction、crack on surface、internal crack、warpage deformation、アルカリシリカ反応、反り変形、表面ひび割れ、内部ひび割れ
本研究では,アルカリシリカ反応(ASR)により劣化するPC梁供試体の変形性状およびコンクリートのひび割れ性状を明らかにするため,PC梁供試体(PC-40-R),無筋梁供試体(NR-40-R),円柱供試体を作成し,ASR膨張に伴う反り変形量とコンクリート表面と内部ひび割れ性状に関して実験的に考察を行った。その結果,膨張率から梁供試体の中立軸のある程度の変位量(反り量)を求めることができることがかった。また,供試体表面および内部のひび割れは,円柱供試体膨張率0.3%までは主にひび割れ総延長が増大し,ひび割れ密度の増加が収束した膨張率0.3%から0.4%までは主にひび割れ幅が増大する結果となった。
