[1150]コンクリート中における鋼材の腐食生成物の変形特性に関する実験的検討
山口貴幸1, 小池耕太郎1, 下村匠1(1.長岡技術科学大学)
キーワード:
bulk modulus、corrosion crack、corrosion expansion rate、corrosion product、electric corrosion test、体積弾性率、腐食ひび割れ、腐食生成物、腐食膨張率、電食試験
劣化した鉄筋コンクリート構造物の現有性能を評価するためには,内部の鋼材の腐食量を的確に測定する必要がある。本研究では,膨張を拘束するリングの拘束の程度を変えた状態でコンクリート中の鉄筋を電食によって腐食させ,鉄筋腐食によって生じる膨張挙動を実測する方法を提案し,それによる実験結果と力学モデルによる計算結果の比較から,腐食生成物の体積弾性率を同定した。これは,鉄筋周囲の空隙やひび割れへの腐食生成物の浸入の影響を含んだ,みかけの値である。
