[1017]実構造物を想定した炭酸化養生方法に関する実験的研究
唐沢智之1, 岩城圭介1, 関健吾2, 坂井吾郎2(1.鉄建建設 2.鹿島建設)
キーワード:
炭酸化養生、炭酸化深さ、二酸化炭素、圧縮強度、含水率、高圧注入
2050年カーボンニュートラルの実現を目指す動きが世界的に加速するなか,コンクリート中へCO2を吸収・固定させる研究が盛んになっている。本研究では,小型コンクリート供試体を用いて,最適な養生方法,炭酸化し易い条件を把握し,さらに,CO2注入孔を用いて供試体の内部から炭酸化養生する方法について,現場で打込むコンクリート部材を想定し,炭酸化が可能となる条件に関する基礎的なデータを得ることを目的に実験を行った。その結果,炭酸化養生期間中に含水率を低下させること,さらに,コンクリート中の水分や空気をCO2ガスと置換させる方法が,炭酸化深さを大きくさせることに繋がる可能性が示唆された。
