[1027]表面処理剤にアミンを使用したポリプロピレン繊維のγ-C₂S混合コンクリート中へのCO₂固定効果
江口康平1, 辻大二郎1, 石井晃太郎2(1.竹中工務店 2.大和紡績)
キーワード:
炭酸化、高炉スラグセメントC種、γ-C2S、ポリプロピレン繊維、アミン
著者らは,セメント水和物にCO2を固定する技術の一つとして,γ-C2Sをコンクリートへ混合することによるCO2固定技術の開発に取り組んでいる。γ-C2Sは炭酸化反応によって硬化体を緻密化する性質を持つため,外気と接する表面から反応が進んで緻密化が生じると,CO2が内部へ拡散しにくくなる場合があった。そこで,本稿ではCO2の拡散経路になることを期待してポリプロピレン繊維を添加し,内部へのCO2拡散性向上を図る検討を行った。その結果,繊維を1kg/m3添加することで炭素固定量が増加し,また,γ-C2Sの緻密化反応よる強度向上効果が増大する結果となった。
