[1031]石灰石ー高炉スラグ混合セメントを用いたコンクリートの室内・暴露環境における各種物性とCO₂削減効果に関する検討
渡辺泰樹1, 扇嘉史1, 細川佳史1(1.太平洋セメント)
キーワード:
石灰石微粉末、高炉スラグ微粉末、圧縮強度、中性化速度係数、塩分浸透、水分浸透、CO2排出
高炉セメントB種(BB)の結合材構成比を基準に,LSPの混合率を10%として,その置換法を変えて試製した三成分(石灰石―高炉スラグ)混合セメントについて,室内環境と暴露環境においてコンクリートの各種物性を評価した。室内環境での試験の結果,三成分混合セメントはBBと同程度の圧縮強度および耐久性を有することが確認された。また,寒冷海洋環境と海水滞留環境を対象とした1年間の暴露試験の結果,いずれのコンクリートも健全な状態であった。BBと同等以上の性能を有する,三成分混合セメントを用いたコンクリートのCO₂排出量は,BB比で最大11.1%削減可能と試算され,CO₂排出削減に寄与すると考えられた。
