第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)

第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)

2024年11月21日〜11月24日福岡国際会議場・福岡サンパレス
医療情報学連合大会
第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)

第44回医療情報学連合大会(第25回日本医療情報学会学術大会)

2024年11月21日〜11月24日福岡国際会議場・福岡サンパレス

[2-A-1-03]医療DXとクラウド技術

*瀧澤 与一1(1. アマゾンウエブサービスジャパン合同会社)
クラウド技術が医療のDXにどのように貢献するかをテーマに話す。医療データのセキュアな管理と分析、統合、また、スケーラブルなインフラの提供など、AWSが提供するソリューションを紹介する。医療のDXにおいては、日本の医療分野のデジタル化を推進する取り組みとして、医療の効率化と情報共有の改善を目指していると理解する。医療業界における課題の再確認とAWSのクラウドサービスと生成AIを活用することによる課題解決方法の一例として、病院内のデータ活用と生成系AIを活用するユースケースを中心に医療のDXの可能性を紹介する。1) AWS HealthScribe: 自動音声認識と生成AIを活用して、臨床医と患者のやり取りからトランスクリプトを作成し、重要な詳細情報を抽出し、要約を作成する。2)医療画像の解釈支援:診断に役立つ医療画像から自動レポートを作成することで、臨床上の意思決定を迅速化し、臨床医の作業負荷を軽減する。3) 医療文書の要約支援:医療記録、看護記録に基づいた、退院サマリー文書の自動生成により、臨床医が、文書の要点に集中できるようにし、より良い意思決定を促す。また、生成AIの本格的な活用においては、病院および研究機関内のデータを利用することが求められる。そのため、責任あるAIや、活用するデータのプライバシー・セキュリティの考慮が重要になっている。クラウド技術を活用した、データの安全な管理、データの処理方法、医療機関との連携についても具体例を提示する。AWSは、ユーザの声をもとに、今後どのように医療分野のDXと生成AIの進展を支えていくかについてのビジョンを定めていきたいと考えている。本セッションにおいて、新しいサービスや技術の開発、医療機関との連携、研究開発の方向性についての一例を提示することで、未来の医療がどのように変わるかを展望する。