[2-B-4-02]生成AIを用いた医療文書作成支援の実証〜九州大学病院における取組例〜
*山下 貴範1、西山 謙1、吉崎 真司1、濱田 さやか1、中島 直樹2(1. 九州大学病院、2. 九州大学大学院医学研究院)
2024年4月から医師の働き方改革の新制度の施行を皮切りに、生成AIを活用した業務効率やタスクシフトの期待が急速に高まっている。九州大学病院では、医師の負担軽減を目的として、電子カルテ上で生成AIシステム(Ubie株式会社製)の動作環境を整備し、医療文書を対象として、試験的運用の実証を開始している。なお、現時点の生成AI のドキュメントでの活用は下書き止まりとしており、負担軽減の観点、適切な診療記録のサポートツールとしての情報収集を行うこととした。
実証では、第一外科、第二外科、第一内科、循環器内科、整形外科、顔面口腔歯科、および先端医工学診療部を対象として、33台の電子カルテの端末に設定し、32件のアカウントを払い出した。対象文書は、退院サマリ、診療情報提供書、一部の手術記録とした。当該システムは、命令文と対象文書の記録を投入し、対応する文章が出力される仕様となっている。
実証の効果としては、現在アンケート等を収集し精査している状況であるが、電子カルテから必要箇所を探して反映する作業の負担が課題となっている。今後の発展的利用として、診療情報提供書の外国語での作成が従来の翻訳作業に比べて高精度かつ迅速に作成できることや当院の診療記録記載・診療記録等取扱いガイドラインに沿う診療録が作成できる事が効果的な期待として挙げられた。
本発表では、実証を通して得られた事例を参考に課題と今後の発展性の検討内容について報告する。
実証では、第一外科、第二外科、第一内科、循環器内科、整形外科、顔面口腔歯科、および先端医工学診療部を対象として、33台の電子カルテの端末に設定し、32件のアカウントを払い出した。対象文書は、退院サマリ、診療情報提供書、一部の手術記録とした。当該システムは、命令文と対象文書の記録を投入し、対応する文章が出力される仕様となっている。
実証の効果としては、現在アンケート等を収集し精査している状況であるが、電子カルテから必要箇所を探して反映する作業の負担が課題となっている。今後の発展的利用として、診療情報提供書の外国語での作成が従来の翻訳作業に比べて高精度かつ迅速に作成できることや当院の診療記録記載・診療記録等取扱いガイドラインに沿う診療録が作成できる事が効果的な期待として挙げられた。
本発表では、実証を通して得られた事例を参考に課題と今後の発展性の検討内容について報告する。
