[3-A-2-01]AI時代における医療情報学の役割
*小笠原 克彦1(1. 日本医療情報学会代表理事/北海道大学)
2022年のChatGPTに出現以降、生成AIの急速な進化と深化は、医療情報学に留まらず医療全体に大きな進展をもたらしている。その一方で、AIを医療現場で活用するにあたり、いくつかの課題も明らかとなった。今後、日本医療情報学会がとり扱わなければならない課題として、(1)データの品質と標準化、(2)データのプライバシーとセキュリティ、(3)アルゴリズムのバイアス、(4)解釈可能性と透明性、(5)規制と倫理、(6)医療従事者と患者の信頼、(7)インフラとコスト、などが想定される。
更には、医療におけるAIの役割が拡大する中で、AIの結果を批判的に評価し、AI技術を管理できる専門家を育成するためにも医療情報学教育も重要性も増している。具体的には、(1)多分野にまたがる教育カリキュラムの構築、(2)AIリテラシーの向上、(3)倫理教育の強化、(4)実践的なスキルの習得、(5)学際的なチームワークの教育、(6)終身教育と継続的なスキルアップ、(7)現場のニーズに基づく教育内容、などがあろう。医療情報学においては、医療AI開発だけではなく、構築された医療AIの活用と教育も重要な研究テーマである。
本学会長講演においては、これらの内容に加え、医療情報学会に関わる諸問題も含めて、AI時代における医療情報学の役割について深耕したいと考えている。
更には、医療におけるAIの役割が拡大する中で、AIの結果を批判的に評価し、AI技術を管理できる専門家を育成するためにも医療情報学教育も重要性も増している。具体的には、(1)多分野にまたがる教育カリキュラムの構築、(2)AIリテラシーの向上、(3)倫理教育の強化、(4)実践的なスキルの習得、(5)学際的なチームワークの教育、(6)終身教育と継続的なスキルアップ、(7)現場のニーズに基づく教育内容、などがあろう。医療情報学においては、医療AI開発だけではなく、構築された医療AIの活用と教育も重要な研究テーマである。
本学会長講演においては、これらの内容に加え、医療情報学会に関わる諸問題も含めて、AI時代における医療情報学の役割について深耕したいと考えている。
