[3-A-4-04]データドリブンによる医療の新時代
*是川 幸士1,2(1. NTTプレシジョンメディシン株式会社、2. 新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社)
世界的に電子カルテデータなどリアルワールドデータを活用した研究が急速に進展しているなか、わが国では、COVID-19パンデミックで露呈したように、医療分野のデジタル化の遅れが国民の健康管理や医療行政にも大きな課題である。医療の発展に資する研究の促進や医薬品開発の迅速化・効率化を実現するため、リアルワールドデータの活用が期待されるところであるが、そのデータ収集には膨大な労力とコストがかかっており、医療従事者の働き方改革が求められるなか、優れたUI/UXと医療DXによる無駄のない効率的な医療情報システムの構築が期待される。
NTTは、2019年7月に遺伝子情報に着目した予防医療を支援するNTTライフサイエンス株式会社を設立し、これまでに9万人を越えるNTTコホートを構築した。2020年2月には臨床情報の収集活用を担う新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社を設立し、40を越える医療機関にCyber-Rシステムを導入することで、データ利活用に向けたアカデミアや産業界の研究開発を支援している。また、2024年4月からデータ活用事業をグローバルに展開するBC Platforms AG社とのパートナシップにより、「Japan Precision-medicine Platform(JPP)」による国内データパートナーとアカデミア・企業を繋ぐ情報流通基盤の構築に取り組んでいる。さらに、2024年7月より上記2社に加え、在宅医療に対応したクラウド型電子カルテ(movacal.net)事業など、NTTグループ内の関連事業を統合したNTTプレシジョンメディシン社を発足させた。そのねらいは、医療機関等との連携を通じたメディカル・ヘルスケアデータの生成・収集を行い、製薬企業・研究機関等へのデータ流通の加速により、次世代の予防や治療法の研究開発を支援するとともに、さまざまなパートナーとの連携や協業により、データドリブンによる個々人の体質にあった最適な予防・医療を提供するプレシジョンメディシンを実現することである。これらNTTグループのリアルワールドデータ収集と活用の取り組みに関して述べる。
NTTは、2019年7月に遺伝子情報に着目した予防医療を支援するNTTライフサイエンス株式会社を設立し、これまでに9万人を越えるNTTコホートを構築した。2020年2月には臨床情報の収集活用を担う新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社を設立し、40を越える医療機関にCyber-Rシステムを導入することで、データ利活用に向けたアカデミアや産業界の研究開発を支援している。また、2024年4月からデータ活用事業をグローバルに展開するBC Platforms AG社とのパートナシップにより、「Japan Precision-medicine Platform(JPP)」による国内データパートナーとアカデミア・企業を繋ぐ情報流通基盤の構築に取り組んでいる。さらに、2024年7月より上記2社に加え、在宅医療に対応したクラウド型電子カルテ(movacal.net)事業など、NTTグループ内の関連事業を統合したNTTプレシジョンメディシン社を発足させた。そのねらいは、医療機関等との連携を通じたメディカル・ヘルスケアデータの生成・収集を行い、製薬企業・研究機関等へのデータ流通の加速により、次世代の予防や治療法の研究開発を支援するとともに、さまざまなパートナーとの連携や協業により、データドリブンによる個々人の体質にあった最適な予防・医療を提供するプレシジョンメディシンを実現することである。これらNTTグループのリアルワールドデータ収集と活用の取り組みに関して述べる。
