[4-H-4-02]看護師の力で実現する病院情報システムの全体最適化
*岩穴口 孝1(1. 鹿児島大学病院)
鹿児島大学病院においては、看護部出身の教員がCIOとして病院情報システム(HIS)全体の管理を担っている。看護師が看護システムのみならず、HIS全体を管理する利点は、医療情報部と看護部が密な連携が図れること、また看護部の組織特性を最大限に活かせることである。看護部は院内最大の組織であり、かつ全ての部門に配置されているため、ICTの導入や更新等、医療機関が大きく変革する場面において重要な役割を担う。
当院の医療情報部にはシステム管理部門の他に、診療情報管理部門、医師事務作業補助部門が設置されている。2024年9月にはHISのリプレースと新棟への移転という一大プロジェクトを同時に経験したが、この三部門を有機的に連携させることで、混乱を最小限に抑えた上で本稼働を開始することができた。つまり、医師事務作業補助者は現場からの意見の集約と運用の周知・操作支援を行い、診療情報管理部門は主に文書管理のルール・運用を確定させる上で重要な役割を果たした。看護職がCIOになると、特定の診療科や部門に偏らないため、病院としての全体最適の運用を導くことができる。どの診療科、部門に対しても公平に意見調整を行えることは大きな強みである。
「看護DX」というキーワードはデータやデジタル化によって看護を変革していくことである。看護という院内最大組織を変革させることは、働き方改革を実現し、ひいては病院全体の活性化に繋がるものである。ニッチな領域を含も病院全体の課題の把握と、その解決策としてICTと人を融合するための統率力を持つCIOを看護職が担うことは、看護DXの推進と明るい病院作りに大いに寄与すると考える。
当院の医療情報部にはシステム管理部門の他に、診療情報管理部門、医師事務作業補助部門が設置されている。2024年9月にはHISのリプレースと新棟への移転という一大プロジェクトを同時に経験したが、この三部門を有機的に連携させることで、混乱を最小限に抑えた上で本稼働を開始することができた。つまり、医師事務作業補助者は現場からの意見の集約と運用の周知・操作支援を行い、診療情報管理部門は主に文書管理のルール・運用を確定させる上で重要な役割を果たした。看護職がCIOになると、特定の診療科や部門に偏らないため、病院としての全体最適の運用を導くことができる。どの診療科、部門に対しても公平に意見調整を行えることは大きな強みである。
「看護DX」というキーワードはデータやデジタル化によって看護を変革していくことである。看護という院内最大組織を変革させることは、働き方改革を実現し、ひいては病院全体の活性化に繋がるものである。ニッチな領域を含も病院全体の課題の把握と、その解決策としてICTと人を融合するための統率力を持つCIOを看護職が担うことは、看護DXの推進と明るい病院作りに大いに寄与すると考える。
