[1B12]ハーフチタノセン触媒による環状オレフィン共重合体の合成と特性解析
○岡部 正暉1、原川 仁志1、野村 琴広1(1. 東京都立大学 理学研究科 化学専攻)
非架橋型のハーフチタノセン触媒を用いて、エチレンやプロピレンと環状オレフィンとの共重合を検討した。フェノキシ配位触媒ではエチレンや(今迄報告例の希少な低歪みの)シクロオクテンやシクロへプテンとの共重合が効率よく進行し、非晶性で高分子量かつ均一組成の共重合体を与えた。一方、架橋型のアミド配位ハーフチタノセン触媒では、この種の環状オレフィンが効率よく取り込まれないために、非晶性ポリマーは合成できなかった。プロピレンとの共重合も検討している途上で、結果の詳細を報告予定である。
