石油学会 年会（研究発表会）

結晶性Mo3VO11.2複合酸化物の結晶構造を保ったまま、Gaを構造内へ導入することができた。Gaは最大38%の占有率で構造中の7員環組織に位置していた。本触媒を用いてプロパンアンモ酸化反応を実施したところ、Gaを含まない触媒に比べてアクリロニトリル（AN）の選択率が向上することが分かった。Gaの導入により触媒の酸性質が減少し、ANの逐次酸化が抑制されたことにより選択性が向上したと結論した。