[B01]金属有機構造体を用いた分子ふるい作用によるパラキシレン分離
○三宅 孝典1、米澤 彰広1、田中 直樹1、早瀬 吉希1、佐野 誠1、鈴木 俊光1(1. 関西大学 環境都市工学部 エネルギー・環境工学科)
種々の金属イオンと有機リンカーを組合せて金属有機構造体MOFを調製した。得られたMOFをクロマトグラフィによるキシレン混合物からのパラキシレン分離用の充填剤として評価した。大きな有機リンカーで調製したMOFでは、キシレンはミクロ細孔内を拡散し、基本的に分子運動直径に従って流出した。非常に小さいミクロ細孔を有するMOFでは、キシレンがMOFの粒子間の空間を通過し、パラキシレンの分離はできなかった。フマル酸とZr4+から調製したMOFでは、オルソキシレンとメタキシレンが速やかに流出し、パラキシレンが遅れて流出した。分離性能には温度も大きな影響を与え、適切な温度があることが明らかとなった。
