[C03]CPP法を用いたゲル骨格補強シリカ中に発生させたZSM-5によるLDPEの接触分解
○水野 皓大1、Nguyen Hung1、松浦 真也1,2、橋本 忠範1、石原 篤1(1. 三重大学大学院工学研究科、2. 三重県工業研究所)
ゲル骨格補強シリカ(GSR-シリカ)中にZSM-5ゼオライト発生させた触媒を用いてLDPEの接触分解をCPP法で試みた。ZSM-5原料のSiに対してゲル骨格補強剤としてのSi(Si/Si比)を10%にした場合、メソ孔の成長がほとんどなく、大部分がZSM-5で構成され、LDPE転化率は37%を示した。ゲル骨格補強剤の増加にともないGSR-シリカが成長し、ZSM-5の成長が抑えられ、LDPEの転化率はやや減少したが、ZSM-5量当たりでは転化率の向上が見られた。Si/Si比を14%にするとZSM-5の結晶はXRDで検出されなかったが、LDPEの転化率は17%を示し、ZSM-5がわずかに存在することが示唆された。
