[A10]ランタンイオンドープ型セリア担持コバルト触媒によるCO2直接Fischer–Tropsch 合成
○田代 啓悟1、今野 光1、柳田 晃秀1、石元 孝佳2、小倉 賢3、里川 重夫1(1. 成蹊大学、2. 広島大学、3. 東京大学)
触媒反応により二酸化炭素を液体炭化水素へ変換する手法は、カーボンニュートラルを実現する上で合理的な戦略である。本研究では、ランタンイオンをドープした酸化セリウム担持コバルト触媒を用いて、300 °C、H2/CO2 = 3の条件下で1つの反応器のみで二酸化炭素を液体炭化水素に変換することに成功した。さまざまな実験および計算化学の結果から、ランタンイオンをドープすることで形成される外在的な酸素欠陥が二酸化炭素を強く吸着することが液体炭化水素生成に重要であることが明らかになった。
