[C06]ゲル骨格補強法を用いて同時発生した新しいメソ孔シリカ-ゼオライト階層構造触媒によるLDPEの接触分解―SiO2/Al2O3比の影響―
吉村 智也1、水野 皓大1、松浦 真也2、橋本 忠範1、○石原 篤1(1. 三重大学大学院工学研究科、2. 三重県工業研究所)
ゲル骨格補強(GSR)試薬であるヘキサメチルジシロキサンと無水酢酸の溶液中で同時発生させたメソ孔シリカとZSM-5ゼオライトからなる新しい階層構造触媒を用いて、LDPEの接触分解に及ぼす触媒中のSiO2/Al2O3比の影響を検討した。SiO2/Al2O3=84として作製した階層構造触媒は、外側に大きなメソ細孔シリカをもち、内側に均一な大きさのゼオライト結晶を含有する構造を持つことをXRDおよびN2吸着測定で確かめた。CPP法を用いてLDPEの接触分解を試みた結果、これまで検討してきたSiO2/Al2O3=167の触媒より、転化率が飛躍的に向上した。また、GSR試薬の増加に伴い、高い芳香族収率を維持しながら、キシレン中のp-キシレン選択率が向上することが分かった。
