[18a-PA2-5]パルス電流印加による物質急加熱・急冷手法の開発と金属-絶縁体転移を示す有機物質における急冷による準安定電子相の発現
〇園部 裕貴1、関澤 拓也1、古川 哲也1、伊藤 哲明1、加藤 礼三2(1.東理大理、2.理研)
キーワード:
急冷、準安定状態、有機物質
我々は、物質を急加熱・急冷凍することにより1000 K/sオーダーに及ぶ冷却速度が実現できる実験系を確立することに成功した。この急冷手法を、強い一次の金属-絶縁体転移を示す有機物 (DMe-DCNQI-d8)2Cuに適用することで、単純な絶縁体状態とも金属状態とも異なる準安定状態が実現した可能性がある。これらの実験手法の詳細、ならびにこの新規準安定相の性質・解釈・議論を当日報告する。
