第25回応用力学シンポジウム

第25回応用力学シンポジウム

2022年5月27日〜5月28日ハイブリッド開催
公益社団法人土木学会 応用力学委員会
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2022年5月27日〜5月28日ハイブリッド開催

[2A22-27-04]鉄道鋼橋桁で発生する高次部材振動におけるモード減衰比の同定

*元木 宏志朗1、松岡 弘大2、貝戸 清之1、櫛谷 拓馬2、小林 裕介2(1. 大阪大学大学院、2. 鉄道総合技術研究所)

キーワード:

鋼橋部材、振動モード同定、モード減衰比

鉄道橋上にレール継目が存在する場合,列車通過時に100Hzを超えるような高周波の振動が鋼橋部材に生じる.高周波振動の振動モード形は複雑なため,膨大な数の計測点を要する.相反定理と多点加振を用いて,鋼橋部材の固有振動数と振動モード形を同定することが可能であるが,既存手法ではモード減衰比の同定が困難となる.本研究では,既存の多点加振と相反定理によるモード同定法を改良し,モード減衰比を同定する.具体的には,相反定理により得られる各加振点での伝達関数を逆フーリエ変換し,模擬的に多点計測された自由振動を生成する.これらを入力としたERA法により固有振動数,振動モード形およびモード減衰比を同定した.既存手法の固有振動数と振動モード形が良好に一致し,かつモード減衰比を同定可能であることを確認した.また,提案手法により同定されたモード減衰比が900Hzを超えると1%を下回る場合も存在した.