[2A28-33-06]複数周波数のMUSIC法を用いた超音波イメージングの実験的検討
*松尾 太聖1、温品 晴貴1、丸山 泰蔵1、中畑 和之1(1. 愛媛大学)
キーワード:
逆散乱解析、超音波、非破壊検査
散乱波の位相ずれに着目したイメージング方法であるMUSIC (MUltiple SIgnal Classification)法が提案されている.従来の単一周波数を用いるMUSIC法は角度分解能が高いことが知られているものの,点散乱源からの散乱波以外の影響やノイズが含まれる場合,イメージングが不安定になることがある.一方,近年提案された複数周波数のMUSIC法はある程度帯域幅を有する信号の情報をより有効に利用できると考えられる.しかしながら,その定式化は従来法と同様に遠方に存在する点散乱源に対して行われている.また,ノイズの影響をどの程度受けるのか調べることは有用であると思われる.したがって,超音波計測装置で取得した受信波形を用いて複数周波数のMUSIC法によるイメージングを行い,その性能について検討を行った.
