第25回応用力学シンポジウム

第25回応用力学シンポジウム

2022年5月27日〜5月28日ハイブリッド開催
公益社団法人土木学会 応用力学委員会
第25回応用力学シンポジウム

第25回応用力学シンポジウム

2022年5月27日〜5月28日ハイブリッド開催

[2B01-06-04]陽的・半陰的SPH法の多数GPU環境下での動的負荷分散並列による高速化

*大崎 春輝1、森川 ダニエル茂夫1、浅井 光輝1(1. 九州大学)

キーワード:

SPH法、GPU、MPI、動的負荷分散、大規模解析

近年,我が国では自然災害が大規模化かつ頻発しており,これらの事前の被害予測の必要性は年々増している.今後も危惧される大規模災害の影響評価として,SPH法などの粒子法による数値解析は津波遡上解析などを効率的に解く手法として注目されている.本研究では,効率が期待できるGPUを用いた並列計算を拡張し,計算ノードを跨ぐ環境での通信を含む多数GPUの利用を検討した.本研究が目的とする,都市規模の災害解析へと適用する場合,広域な対象領域に対して,一般的な粒子法は均等な粒子間隔で解くことが要求されるため,必然的に計算モデルが大規模になる.しかし,GPUのメモリサイズはCPUと比較すると小さく,大規模な解析を行うには複数GPUを用いた計算が必要となる.そこで,大規模津波遡上解析を高速に実施するSPH法を開発することを目的とし,MPI通信を含む動的負荷分散コードをGPU環境下で実装し,性能分析を行った.