第26回応用力学シンポジウム

第26回応用力学シンポジウム

2023年5月27日〜5月28日
公益社団法人土木学会 応用力学委員会
第26回応用力学シンポジウム

第26回応用力学シンポジウム

2023年5月27日〜5月28日

[11001-05-04]時間遅延埋め込み動的モード分解に基づくデータ駆動型地震応答解析(シンポジウム講演概要)

*塩井 瑛大1,2、大竹 雄1、吉田 郁政3、村松 正吾4(1. 東北大学、2. 株式会社構造計画研究所、3. 東京都市大学、4. 新潟大学)

キーワード:

動的モード分解、時間遅延埋め込み、地震応答解析、データ駆動、クープマン作用素

本研究は,地表面と工学的基盤にて観測される3次元(NS,EW,UD)の地震動加速度記録の同時学習に基づくデータ駆動型地震応答解析手法を開発することを目指している.地震応答解析においては,地震動の振幅や周波数特性に関する非定常性や地盤材料の非線形性に伴う複雑な挙動特性を適切にモデル化することが求められる.本研究では,この課題を解決するために,実空間で観測される地震応答の時系列データに対して,時間遅延埋め込みと動的モード分解を融合した手法を提案する.提案手法によって,地震応答の時間発展を正確に表現するための高次元な特徴空間が時間遅延埋め込みにより同定され,この空間において動的モード分解による線形モデル構築が実現できる可能性がある.本研究では,提案手法を実際に観測された地震動加速度記録に適用し,内挿,外挿の2つの問題設定において,地震応答が高次元線形モデルにより高精度で再現できることを実証する.