第26回応用力学シンポジウム

第26回応用力学シンポジウム

2023年5月27日〜5月28日
公益社団法人土木学会 応用力学委員会
第26回応用力学シンポジウム

第26回応用力学シンポジウム

2023年5月27日〜5月28日

[22001-06-03]空間2次精度を有するI-SPH(2)による自由表面非圧縮流れ解析(シンポジウム講演概要)

*白神 嘉也1、藤岡 秀二郎1、浅井 光輝1(1. 九州大学)

キーワード:

ISPH法、高精度微分モデル、自由表面流れ、自由表面判定、収束

Lagrange記述に基づく粒子法の一種であるSPH法は,計算過程において物理的な速度によって粒子を動かすため粒子分布が非均一となり,計算精度が低下しやすい.そこで,乱れが生じてもTaylor展開の2次の項までを満たす高精度な2階微分モデル(SPH(2)と略記)が提案された.ただし,自由表面流れ問題では,激しい形状変化により粒子配置が乱れやすく,また表面付近では影響半径内の粒子が必然的に欠損するため,高精度モデルのよい適用例として期待していたが,自由表面付近で計算が不安定になる問題が残されていた.そこで本研究では,高精度SPH法による自由表面流れ解析の計算安定化を目的とし,自由表面判定を含む微分演算子以外の計算スキーム等を全体的に見直したI-SPH(2)を提案する.