[教育講演4]デザインシンキング
○八木 雅和(大阪大学大学院医学系研究科バイオデザイン学共同研究講座)
近年,医療機器の開発手法の一つとして,2001年に米国スタンフォード大学で開発された医療機器開発のための実践的な人材育成プログラムとされるバイオデザインが注目されている.このバイオデザインは,デザイン思考(シンキング)をもとにした医療機器イノベーションを牽引する人材育成プログラムとされる.デザインシンキングは,観察・共感,問題定義,アイデア創出・概念化,プロトタイピング,テストの5段階により,より多くのアイデアを繰り出し検証をかさねることで,未だユーザが気づいていない潜在的なニーズを発見し,ソリューション(新たなビジネスアイデア等)を創出する手法である.世界の主要企業ではデザインシンキングの導入が既におこなわれており,新しいサービスや製品が生み出されている.
