[I-DJK-02]医師の働き方改革-女性医師支援の立場から
~広島大学病院の取り組み~
○石田 万里1,2, 小林 正夫1,3, 粟井 和夫1,4(1.広島大学病院 女性医師支援センター, 2.広島大学大学院 医系科学研究科 心臓血管生理医学, 3.日本赤十字社中四国ブロック血液センター, 4.広島大学大学院医系科学研究科 放射線診断学研究室)
キーワード:
女性医師支援、働き方改革、広島大学
2016年に政府が提唱した「働き方改革」は、働く人の意欲・能力を存分に発揮できる環境や多様な生き方を選択できる社会を実現し、働く人一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指した取り組みである。「働き方改革」実現に向けた取り組み9分野には、柔軟な働き方がしやすい環境整備、ダイバーシティの推進、再就職支援・人材育成、ハラスメント防止対策など女性医師支援に大きく関わる取り組みが含まれる。広島県では、広島県医師会、広島市医師会、広島県地域保健医療推進機構が女性医師支援に取り組んできたが、広島大学病院も2017年に女性医師支援センターを設立し、現在では医師会・地域保健医療推進機構・広島大学病院三者協働での支援を行っている。大学病院および教育関連病院で働く女性医師と広島大学医学部の女子医学生のキャリア支援を推進しているが、その取り組みは女性医師への支援だけにとどまらず「医師全体の働き方改革」の一助となる可能性がある。本講演では、広島大学病院女性医師支援センターの取り組みと女性医師支援の立場からの「医師全体の働き方改革」について述べたい。また、女性医師の短時間勤務や当直免除が多くなると、病院によっては男性医師の疲弊につながっている場合もあることから、昨年度、男性医師にアンケートを行い男性医師の現在の勤務環境や女性医師の働き方に関する意識調査を行ったので、その結果も提示したい。
