セッション詳細
[SY129]シンポジウム129_新しい概念である、難治性うつ病(DTD)の紹介、そして克服のための医療システム構築を目指して
2025年6月21日(土) 13:20 〜 15:20
O会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 生田)
司会:高江洲 義和(琉球大学大学院医学研究科精神病態医学講座)、坪井 貴嗣(杏林大学医学部精神神経医学教室)
メインコーディネーター:渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)
メインコーディネーター:渡邊 衡一郎(杏林大学医学部精神神経科学教室)
2022年、「Difficult to Treat Depression(DTD:難治性うつ病)」という概念が、海外のうつ病や双極症のエキスパート達から提唱された。従来の抗うつ薬を複数剤投与しても効果が見られない例に対して、新たな薬物やニューロモデュレーションなど生物学的治療法を検討する「治療抵抗性うつ病(Treatment Resistant Depression:TRD)」の考えと異なり、評価尺度を用いて症状を正しく評価した上で、診断の再検討やパーソナリティや発達傾向などの従来の素因も加味して見直しを行い、あらゆるサービスを利用した対応やセルフマネージメントについて当事者と共に検討していくというものである。
本シンポジウムでは、まずこの新しいDTDの概念について紹介し、わが国の実臨床における現状、及びその素因など心理的背景についての検討を行う。我々臨床家が出来ることを議論すると共に、実際にDTDで苦しんでいた当事者の方にもご登壇いただき、このDTDへの取り組みに対する率直な思いを語っていただく。さらに、こうした精査や対応をわが国で広く行うために、新たなる医療システムをどのように構築すればよいかについても議論を行う。本シンポジウムが、DTDで苦しむ多くの当事者のリカバリーに寄与することを願っている。
本シンポジウムでは、まずこの新しいDTDの概念について紹介し、わが国の実臨床における現状、及びその素因など心理的背景についての検討を行う。我々臨床家が出来ることを議論すると共に、実際にDTDで苦しんでいた当事者の方にもご登壇いただき、このDTDへの取り組みに対する率直な思いを語っていただく。さらに、こうした精査や対応をわが国で広く行うために、新たなる医療システムをどのように構築すればよいかについても議論を行う。本シンポジウムが、DTDで苦しむ多くの当事者のリカバリーに寄与することを願っている。
[SY129-1]難治性うつ病:Treatment Resistant Depression(TRD)からDifficult-to-Treat depression(DTD)へ
○中川 敦夫 (聖マリアンナ医科大学)
[SY129-2]わが国における難治性うつ病の実態
○渡邊 衡一郎 (杏林大学医学部精神神経科学教室)
[SY129-3]難治性うつを多角的に捉えることから、より良いアプローチについて考える
○栗原 真理子, 大江 悠樹 (杏林大学医学部精神神経科学教室)
[SY129-4]難治性うつの検査入院を経て感じたこと(当事者からのご発言)
○椎名 敬一 (当事者)
[SY129-5]難治性うつ病(DTD)を適切に評価するための医療システムを考える
○菊地 俊暁 (慶應義塾大学医学部)
[指定発言]指定発言
○Reopa ゆま (ReOPA)