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Introduction

近年のシークエンス技術の進歩はRNA研究に様々な変革をもたらした。RNA-Seqによる発現量とスプライシングパターンの解析は今や標準的な手法となり、RNA結合蛋白質との相互作用解析、二次構造予測、翻訳や修飾塩基の解析、超多検体解析など、ここ数年で汎用化された新技術は枚挙にいとまがない。これら新技術の波及効果が大きく現れた研究分野の一つとしてケミカルバイオロジーが挙げられる。低分子化合物の中には翻訳や転写、スプライシングをはじめとしたRNA関連のプロセスを阻害するものが数多く知られており、RNA関連の新技術を駆使することで詳細な作用機序が明らかになりつつある。一方、ノンコーディングRNAは新たな創薬ターゲットとして大きな注目を浴びており、RNA研究とケミカルバイオロジーの連携によって新たな研究潮流が生まれる可能性がある。本シンポジウムでは、RNA研究とケミカルバイオロジーの分野連携のポテンシャルについて議論を深めて行きたい。

日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

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