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Introduction

高次生命機能を司る脳・神経系細胞は、発生期に共通の神経幹細胞から生み出されるが、多くの脊椎動物では成体の脳にも神経幹細胞が存在し、ニューロンが新しく産生されている。本シンポジウムでは、発生期から成体にわたって神経幹細胞がどのように維持され、性質が変化し、ニューロンへと分化するのかについて、そのメカニズムをトランスクリプトームやイメージングデータなども交えて議論したい。また、脳・神経系傷害時には、損失したニューロンを補填することが高次機能を取り戻すためにも必要であることから、ここでは、成体脳において、新生ニューロンの移動や分化を人為的に操作する方法についても紹介する予定である。

日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

[1AS-11-Introduction]Introduction