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Conclusion

動物組織は、発生段階において多様な撹乱に晒されても、それらを乗り越えて再現よく同じ形に作り上げられる（発生ロバストネス）。また、発生を終えた成体組織も、古くなった細胞や傷ついた細胞を新たな細胞に入れ替えつつほぼ同じ形を保ち続けるが（組織恒常性の維持）、この破綻は様々な疾患へ関与する。本シンポジウムでは、発生ロバストネスと、組織恒常性維持機構の両者をつなぐ共通性に注目し、それらをまとめて「モルフォスタシス（組織形態の恒常性）」として捉える。近年のイメージング解析や数理解析、オルガノイドを用いた構成生物学的研究により、「モルフォスタシス」を支える細胞間・組織間の物理化学的コミュニケーションの存在が明らかになりつつある。「モルフォスタシス」の最新の姿を紹介するとともに、発生と疾患における、共通性と意義についても議論したい。

日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

第42回日本分子生物学会年会

[1PS-01-Conclusion]Conclusion