一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

2015年3月27日〜3月29日千葉工業大学 津田沼キャンパス
資源・素材学会 年次大会
一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

一般社団法人資源・素材学会 平成27(2015)年度 春季大会

2015年3月27日〜3月29日千葉工業大学 津田沼キャンパス

[2507]坑井データと熱赤外衛星データを用いた日本列島地殻浅部の地温分布モデリング

田兵偉1, 柏谷公希1, 小池克明1(1.京都大学工学研究科)
司会: 土屋 範芳 (東北大)

キーワード:

地熱資源、地球統計学、リモートセンシング、熱赤外衛星画像、地温分布

地熱発電には少ない二酸化炭素排出量,相対的に高い出力と設備稼働率などの利点があり,世界的に需要が増加している.この発電には蒸気・熱水を含む高温の貯留層の存在が不可欠なので,地殻浅部の広域的な地温分布は地熱資源賦存の評価において重要となる.そこで本研究では,日本列島全体を対象とし,1,125点での計85,545個の温度検層データと50シーンのLandsat 8衛星画像データを用いて,地表から深度1 kmまでの地温分布を推定した.地温の深度方向の変化には伝導型と対流型があり,これらのパターンは多項式で近似できる.バリグラムによる地温データの空間的相関構造モデルと1km×1km×0.1kmのボクセルサイズを用い,トレンド付きクリギングにより3次元地温分布を求めた.また,熱赤外バンドの放射輝度データと地表物質の放射率から地表温度を計算し,各シーンでの平均温度を差し引いた後にモザイク処理することで,地表温度異常の広域的な検出を可能にした.以上により,地殻浅部の高温域の分布形態が明らかになるとともに,これと正の地表温度異常が重なり,地熱資源のポテンシャルが高い地区を特定できるようになった.