日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

2024年3月28日〜3月31日仙台国際センター
日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会 合同大会

2024年3月28日〜3月31日仙台国際センター

[A-20]イチゴへのスピロテトラマト水和剤灌注処理前の最終灌水の時間が及ぼす影響について

◯三森 理史1、西野 眞由1、大矢 武志1、下田 周平1、山我 岳史1、中島 哲男2、加藤 雄太2(1. JA全農営技セ、2. JA全農耕種資材部)
JA全農と農薬メーカーが共同実施しているイチゴのハダニを防除対象としたプロジェクト(イチゴハダニゼロプロジェクト)において,イチゴの育苗期から本圃までの栽培期間を通じてハダニピークを作らない防除プログラムを提案している.この防除プログラムにおいて,本圃定植前のスピロテトラマト水和剤の灌注処理は非常に重要なポイントである.スピロテトラマト水和剤の灌注処理方法として,前日の夕方までに最終灌水を行い,灌注当日の朝は灌水を行わずに薬剤灌注することを推奨している.しかし、最終灌水から薬剤灌注までの時間間隔の違いによって,イチゴ内部でのスピロテトラマト水和剤の有効成分濃度,およびその薬効に差が認められるのかに関するデータは示されていない.そこで演者らは,最終灌水と薬剤灌注の時間間隔を複数設定し,イチゴ葉内の有効成分濃度の測定,およびカンザワハダニを用いた生物効果試験を実施したため,その結果について報告する.