Atomic Energy Society of Japan

ポリビニルアルコールのヨード反応を利用したゲル状化学線量計、PVA-KIゲルは、PVAとホウ砂による架橋反応を利用しているため中性子による感度が期待でき、中性子補足療法(BNCT)へ利用可能であると考える。本研究では、放射線医学総合研究所の所有するNASBEEを用い、PE減速材厚に対する熱中性子束、ガンマ線吸収線量等が金の放射化法、OSL線量計での測定で明らかになっている体系を利用して中性子照射を行い、紫外可視分光光度計による吸光度測定から中性子束に対する検量線の作成を行い、BNCTへの利用検討を行った。