Presentation Information
[T2-P-12]A Structural Petrological Study of Peridotite Xenoliths from the Bankawa Area
*Yuma Hirata1, Katsuyoshi Michibayashi1, Akihiro Tamura2, Tomoaki Morishita2, Shoji Arai2 (1. Department of Earth and Planetary Sciences, GSES , Nagoya University, 2. Kanazawa University)
Keywords:
peridotite xenoliths,alkali basalts,crystal-preferred orientation,forearc mantle,Izumi Group
大阪府泉南郡岬町に位置する番川沿いの和泉層群中の岩脈に含まれる前弧マントルかんらん岩捕獲岩は、四国の新宮地域のかんらん岩捕獲岩とともに前弧域に位置する稀少なかんらん岩捕獲岩である。そのため、番川かんらん岩捕獲岩は西南日本前弧域の貴重な情報を与える重要な岩石である。母岩は和泉層群の砂岩泥岩互層に熱変性を与えたアルカリ玄武岩の岩脈で、玄武岩のサニディンのK-Ar年代は7.5Maで、組織はまばらな斑状組織を示し、単斜輝石とかんらん石の斑晶を含む。
番川かんらん岩捕獲岩は、Arai et al. (2018)により主要構成鉱物と各鉱物それぞれの主要元素、微量元素組成が明らかにされた。捕獲岩は比較的細粒でプロトグラニュラー組織から弱いポーフィロクラスト組織を示す。かんらん石は数mmから1mm未満の粒径を示した。また、捕獲岩にはフロゴパイトが含まれるかんらん岩が存在し、フロゴパイトの有無でかんらん石のFo値やNiO、LREEなどの存在量が異なる。このことから、捕獲岩が交代作用を受けてフロゴパイトが形成されたと考えられた。
本研究では、番川かんらん岩捕獲岩について結晶方位ファブリック解析を行い、その構造岩石学的特徴を化学組成と比較検討した予察結果を紹介する。
文献:Arai et al. 2018 Minerals, 8(11), 540.
番川かんらん岩捕獲岩は、Arai et al. (2018)により主要構成鉱物と各鉱物それぞれの主要元素、微量元素組成が明らかにされた。捕獲岩は比較的細粒でプロトグラニュラー組織から弱いポーフィロクラスト組織を示す。かんらん石は数mmから1mm未満の粒径を示した。また、捕獲岩にはフロゴパイトが含まれるかんらん岩が存在し、フロゴパイトの有無でかんらん石のFo値やNiO、LREEなどの存在量が異なる。このことから、捕獲岩が交代作用を受けてフロゴパイトが形成されたと考えられた。
本研究では、番川かんらん岩捕獲岩について結晶方位ファブリック解析を行い、その構造岩石学的特徴を化学組成と比較検討した予察結果を紹介する。
文献:Arai et al. 2018 Minerals, 8(11), 540.
