Presentation Information
[T10-O-9]Seismic activities around Akuseki Island and Strain accumulation with Plate Motion along Ryukyu Trench.
*Nobuaki Niitsuma1 (1. Inst. GeoSci. Shizuoka Univ.)
Keywords:
Akuseki Island,Seismic Activity,Ryukyu Trench,Opening of Okinawa Trough,Accumulate Strain Area with Plate Movement,Reliev Area of Strain with Seismic Faults
琉球海溝域北西部吐噶喇列島悪石島では2025年6月21日から7月7日までの半月内に震度1以上の地震が1700回以上観測されている.その最大は震度5で,最大規模をM5.7とするCMT解も35個報告されている.この間に解放された総地震断層面積規模はM6.4に達しており,琉球海溝全域に沿う南華Plateに対するPhilippine海Plate運動面積を地震として解放していることになる.
火山列の載る吐噶喇列島の北方延長に位置する九州霧島の新燃岳では2018年6月27日以降休止してたが,2025年3月から山体膨張が観測され,2025年6月22日から噴火を開始し,2025年7月3日には噴煙が5000mにまで達している.火山の載る地殻・Mantleの上載荷重は液体のMagma圧力として地表の噴火活動として現れる.新燃岳の噴火と悪石島の過大な地震活動がほぼ同期していることは,両地域の地殻・Mantleに共通する歪に支配されていることが予想される.
沖縄海溝域のCMT解の地震断層面積を積算するBenioff曲線は,ほぼ一定の傾斜で増大している.ほぼ一様に増大している.しかし,同心円状屈曲して島弧地殻Mantleに載りあげられるPhilippne海洋底の琉球海溝震源帯TrPh,同心円状屈曲した海洋底が平面化する平面化震源帯uBdPh・背弧海盆拡大に対応する沖縄海盆震源帯RifPhOkwの主要震源帯では,M7.0以上の地震による明確な段差が認められる.各震源帯の段差は同期せず順次起こり,全体としてほぼ一様な歪解放を実現させている.例えば,沖縄海盆拡大震源帯Okw最大の段差「2」を造っている2015年11月14日M7.1の前には平面化震源帯の2011年11月8日M7.0,その前には琉球海溝震源帯TrPhの2010年2月27日M7.2である.この関係を念頭に,段差「3」を加えたが,活発な海溝震源帯TrPhに対し,平面化震源帯uBdPhの活動と背弧拡大震源帯RifPhの活動は低調で対応に苦慮していたところに今回の悪石島の地震活動が突然発生した. ここで明らかになった海溝側から背弧側に震源帯を順次変換させてほぼ一定の歪解放を実現されてきたが,解放される地震断層面積のPlate運動面積に対する比が0.36と約3分の1のであり,残りの3分の2歪が何処かに蓄積していることになる.悪石島の地震活動が隠れていた蓄積歪が放出されているとも考えられる. 1850年以降の琉球海溝域の歴史地震と比較すると,1920年から1940年までの地震断層面積のPlate運動面積に対する比は,ほぼ等しくなっており,現在が異常で,悪石島地震は正常に戻る先駆けとも考えられる.
火山列の載る吐噶喇列島の北方延長に位置する九州霧島の新燃岳では2018年6月27日以降休止してたが,2025年3月から山体膨張が観測され,2025年6月22日から噴火を開始し,2025年7月3日には噴煙が5000mにまで達している.火山の載る地殻・Mantleの上載荷重は液体のMagma圧力として地表の噴火活動として現れる.新燃岳の噴火と悪石島の過大な地震活動がほぼ同期していることは,両地域の地殻・Mantleに共通する歪に支配されていることが予想される.
沖縄海溝域のCMT解の地震断層面積を積算するBenioff曲線は,ほぼ一定の傾斜で増大している.ほぼ一様に増大している.しかし,同心円状屈曲して島弧地殻Mantleに載りあげられるPhilippne海洋底の琉球海溝震源帯TrPh,同心円状屈曲した海洋底が平面化する平面化震源帯uBdPh・背弧海盆拡大に対応する沖縄海盆震源帯RifPhOkwの主要震源帯では,M7.0以上の地震による明確な段差が認められる.各震源帯の段差は同期せず順次起こり,全体としてほぼ一様な歪解放を実現させている.例えば,沖縄海盆拡大震源帯Okw最大の段差「2」を造っている2015年11月14日M7.1の前には平面化震源帯の2011年11月8日M7.0,その前には琉球海溝震源帯TrPhの2010年2月27日M7.2である.この関係を念頭に,段差「3」を加えたが,活発な海溝震源帯TrPhに対し,平面化震源帯uBdPhの活動と背弧拡大震源帯RifPhの活動は低調で対応に苦慮していたところに今回の悪石島の地震活動が突然発生した. ここで明らかになった海溝側から背弧側に震源帯を順次変換させてほぼ一定の歪解放を実現されてきたが,解放される地震断層面積のPlate運動面積に対する比が0.36と約3分の1のであり,残りの3分の2歪が何処かに蓄積していることになる.悪石島の地震活動が隠れていた蓄積歪が放出されているとも考えられる. 1850年以降の琉球海溝域の歴史地震と比較すると,1920年から1940年までの地震断層面積のPlate運動面積に対する比は,ほぼ等しくなっており,現在が異常で,悪石島地震は正常に戻る先駆けとも考えられる.
