[2-B-1]インターネットを活用した医療提供サービスのこれから~患者を慮る仕組みつくり~
*Toshihiko Kobayashi1, Hiroaki Kato2,3, Tetsu Suzuki4,5, Machiko Inoue6, Daisuke Kobayashi7(1. 浜松医科大学医学部附属病院 医療福祉支援センター, 2. デジタルハリウッド大学大学院, 3. アイリス株式会社, 4. 株式会社ストローハット, 5. 慶應義塾大学SFC研究所, 6. 浜松医科大学 地域家庭医療学講座, 7. 神戸大学大学院医学研究科医療システム学分野)
Keywords:
internet line,medical network system,online medical care,medical education,medical policy judgment
新型コロナウイルス感染症の発生とは関係なく、これまでも様々な情報通信機器を用いた医療活動や診療・教育等への応用は注目されていた。しかし、法的な制約や費用対効果の問題などから比較的限られた利活用にとどまっていた感がある。ところが、2020年4月7日の緊急事態宣言の発令以降、これまで以上にインターネットを利用した日常診療や地域連携、医学教育、医療施策への意思決定支援などが求められている。そのような状況下、今回の社会変化が起こる以前よりオンラインを活用した医療活動に積極的に関わってきた先駆者(4名)にご登壇いただき、各領域における現状の課題と今後の方向性について発言してもらう予定である。加藤氏からはオンライン診療とAIについて今後の展開を話していただき、鈴木氏からは地域医療情報ネットワークシステムの今後の在り方を、井上氏からは若手医師向けのオンライン教育を中心に、小林氏からはビッグデータを活用した医療施策等への応用と今後の活用について解説していただくつもりである。なお、副題として「患者を慮る仕組みつくり」を付記した理由は、本大会のテーマである「医療をはかる」を意識したということもあるが、インターネットの利活用が医療関係者や行政職員にとって都合が良いということではなく、あくまで患者にとって有益な医療提供サービスにつながるべきとの想いからである。
本シンポジウムにおける議論等が今後の医療界の発展と医療情報の活用推進に何らかの「夢」を提供できることを願っている。
