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[ES4-3]Considering Digital Prosthodontic Education in the New Era

*Masako Nagasawa1, *Takuya Kihara2, *Rintaro Tomita3 (1. Niigata University, Faculty of Dentistry & Graduate School of Medical and Dental sciences, Division of Bio-Prosthodontics, 2. Department of Fixed Prosthodontics, School of Dental Medicine, Tsurumi University, 3. Department of Fixed Prosthodontics, Kanagawa Dental University)
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Keywords:

補綴歯科医学教育,技能教育,デジタル化

世の中のデジタル化が急速に進むにつれ、歯科においても近年のデジタル化は著しい。特に補綴歯科学の分野においては、臨床的(補綴歯科治療)にはCAD/CAM技術を用いた修復や光学印象の普及によりデジタル技術使用が一般的になりつつある。一方、令和4年改訂版歯科医学モデル・コア・カリキュラムにおいて、新しく「IT:情報・科学技術を生かす能力」が加えられたことは、歯科医学教育におけるデジタルテクノロジー導入の必要性が増すことに繋がり、歯学生の新たな学修環境整備が必要である。デジタル技術は限られた資源、時間、費用、医療安全、患者への倫理的問題等に対する対策としてのみならず、学生の自己学習を促す有用なツールである一方で、環境整備・維持のためのコストや教員の意識改革の問題がある。特に技能教育においては、デジタル技術と実物模型等を使った従来の教育それぞれの手法の長所を生かし、効率の良いバランスを保ちながら取り入れていくことが重要である。学生の学修ステージやレベルに応じたデジタル技術導入の必要もあり、補綴歯科学会だからこそ、その背景(技能教育や治療計画立案能力等)を活かしてデジタル技術を歯科医学教育に効果的に取り入れる手法を提示すべきと考える。現在のデジタル技術(VR、AR、AI等)を用いた歯科医学教育について日本における現状と海外の動向を紹介し、技能教育を含む補綴歯科教育のデジタル化の可能性を提示することで、本セッションにおける活発な討論を期待したい。