Presentation Information
[P-3]Trueness of CAD/CAM removable complete dentures in different morphologies of mandibular 3D models
*Atsuo Nakanishi1, Yutaro Oyamada1, Yuka Sasaki1, Kazuhiro Kon1 (1. Division of Fixed Prosthodontics and Oral Implantology, Department of Prosthodontics, School of Dentistry, Iwate Medical University)
【目的】
可撤性全部床義歯の製作は,切削加工や積層造形による製作が可能となった.しかし,顎堤の吸収など患者固有の顎堤形態の多様性へのComputer Aided Design and Computer Aided Manufacturing(CAD/CAM)技術の応用の可能性についての知見は少ない.本研究では,CADソフトウェアで異なる3種類の吸収程度の顎堤のデータを作成した.歯科用CADソフトウェアにおいてそれぞれの模型データに適合する義歯の設計を行い,光造形と切削加工によって製作した義歯の粘膜面の経時的な真度を測定した.
【方法】
汎用CADソフトウェア上で,顎堤吸収の異なる3種類の下顎無歯顎模型(中等度に吸収した顎堤,骨幅が減少し狭窄した顎堤,垂直的に吸収し平坦化した顎堤)を設計した.歯科用CADソフトにて,各顎堤に適合する義歯を設計し,作成したデータをStandard Triangulated Language(STL)形式でエクスポートし,Digital Light Processing(DLP)方式3Dプリンターにインポートし,義歯床用光硬化性樹脂を使用し造形を行なった.また,5軸ミリングマシンにてミリングディスクを加工して製作した.各製作方法と各顎堤の組み合わせから10床ずつ,合計90床製作した.完成した義歯床を3次元測定機によって測定し,STLデータとしてエクスポートした.CADデータを基準として検査用ソフトウェア上でCADデータを基準として重ね合わせた.CADデータを,顎堤部(AR),義歯床縁部(DB),レトロモラーパッド部(RP)の3部位に分割して,各部位ごとに階調検査を行なった.測定期間は「製作後水中浸漬前(D0)」,「水中浸漬24時間経過後(D1)」,「水中浸漬1週間後(D7)」とした.得られたデータはcsv形式で抽出し,統計学的に分析を行なった.
【結果と考察】
顎堤の吸収程度によって有意な真度の差が生じた.CAD/CAMでの全部床義歯の製作は,顎堤の形態に注意する必要がある。製作した義歯の真度は,すべての顎堤形態及び部位において切削加工法が最も優れていた.D0,D1,D7のすべての期間で有意差を認めた.
可撤性全部床義歯の製作は,切削加工や積層造形による製作が可能となった.しかし,顎堤の吸収など患者固有の顎堤形態の多様性へのComputer Aided Design and Computer Aided Manufacturing(CAD/CAM)技術の応用の可能性についての知見は少ない.本研究では,CADソフトウェアで異なる3種類の吸収程度の顎堤のデータを作成した.歯科用CADソフトウェアにおいてそれぞれの模型データに適合する義歯の設計を行い,光造形と切削加工によって製作した義歯の粘膜面の経時的な真度を測定した.
【方法】
汎用CADソフトウェア上で,顎堤吸収の異なる3種類の下顎無歯顎模型(中等度に吸収した顎堤,骨幅が減少し狭窄した顎堤,垂直的に吸収し平坦化した顎堤)を設計した.歯科用CADソフトにて,各顎堤に適合する義歯を設計し,作成したデータをStandard Triangulated Language(STL)形式でエクスポートし,Digital Light Processing(DLP)方式3Dプリンターにインポートし,義歯床用光硬化性樹脂を使用し造形を行なった.また,5軸ミリングマシンにてミリングディスクを加工して製作した.各製作方法と各顎堤の組み合わせから10床ずつ,合計90床製作した.完成した義歯床を3次元測定機によって測定し,STLデータとしてエクスポートした.CADデータを基準として検査用ソフトウェア上でCADデータを基準として重ね合わせた.CADデータを,顎堤部(AR),義歯床縁部(DB),レトロモラーパッド部(RP)の3部位に分割して,各部位ごとに階調検査を行なった.測定期間は「製作後水中浸漬前(D0)」,「水中浸漬24時間経過後(D1)」,「水中浸漬1週間後(D7)」とした.得られたデータはcsv形式で抽出し,統計学的に分析を行なった.
【結果と考察】
顎堤の吸収程度によって有意な真度の差が生じた.CAD/CAMでの全部床義歯の製作は,顎堤の形態に注意する必要がある。製作した義歯の真度は,すべての顎堤形態及び部位において切削加工法が最も優れていた.D0,D1,D7のすべての期間で有意差を認めた.