Presentation Information
[P-111]Correlation between the new bite force meter and the GC Dental Prescale II - Comparison between young people and older adults -
*Mineka Yoshikawa1, Shion Maruyama1, Yutaro Takahashi1, Azusa Haruta1, Kazuko Kagawa1, Maho Takeuchi1, Miyuki Yokoi2, Honoka Matsunaga3, Ryuta Tanaka3, Mika Ozeki3, Yukari Mori3, Kaoru Sakurai3, Kenichiro Kobayashi3, Mitsuyoshi Yoshida2, Kazuhiro Tsuga1 (1. Dept. of Advanced Prosthodontics, Hiroshima University, 2. Dept. of dentistry and ora- maxillofacial surgery, Fujita Health University, School of Medicine, 3. Tokyo Branch)
【目的】
JMS咬合力計(OBM-01プロトタイプ,株式会社ジェイ・エム・エス,広島)(図1,2)は,片側で物体を咬み潰す際の咬合力を簡便に測定するため開発された.本研究では若年者と,自立して日常生活を送る75歳以上の高齢者を対象に,OBM-01プロトタイプにおける咬合力と既知の咬合力計デンタルプレスケールⅡ(DPⅡ,株式会社ジーシー,東京)における総合咬合力との相関性を明らかにすることを目的とした.
【方法】
京都先端科学大学における「高齢者を対象とした体格・体力・身体組成および生活状況に関する調査(2024年6月実施)」または「JMS咬合力計OBM-01を用いた第一大臼歯部における咬合力測定の基準値設定に関する研究」に参加し,文書での協力を得た若年者ならびに75歳以上の高齢者を対象とした. 年齢,性別,握力,歯式,習慣性咀嚼側および最大咬合力としてOBM‐01プロトタイプを用いた習慣性咀嚼測の咬合力とDPⅡを用いた総合咬合力を評価項目とした.
正規性の検定(Shapiro-Wilk検定),Mann-Whitney U検定およびSpearmanの順位相関係数の統計学的検討にSPSS Ver. 28.0(IBM Corp., USA)を用いた.京都先端科学大学倫理委員会(#24M02)と広島大学疫学研究倫理審査委員会(E2023-0302)の承認を得て実施した.
【結果と考察】
若年者群141名(男性61名,女性80名,22-30歳)と高齢者群230名(男性54名,女性176名,75-88歳)の協力を得た.OBM-01プロトタイプでは, 若年者群で男性は681.0 N(560.0-805.5N),女性は497.5 N(359.5-609.8 N)となった.高齢者群では男性で381.5 N (224.8-586.5 N),女性で346.5 N (196.3-527.3 N)となった.若年者群は高齢者群よりも,また両群とも男性のほうが女性よりも高値を示した(P<0.05).加えてOBM-01プロトタイプとDPⅡ間において有意な相関関係を認めた(P<0.05).OBM-01プロトタイプでは咬合させる部分1) へ確実に第一大臼歯が設置できない場面もあり, 今後咬合部位の設置に関するさらなる検討を行う.
【参考文献】
1) 加藤均. 主機能部位と臼歯部咬合面形態の機能的意義. 日補綴会誌 2013; 5: 8-13.
JMS咬合力計(OBM-01プロトタイプ,株式会社ジェイ・エム・エス,広島)(図1,2)は,片側で物体を咬み潰す際の咬合力を簡便に測定するため開発された.本研究では若年者と,自立して日常生活を送る75歳以上の高齢者を対象に,OBM-01プロトタイプにおける咬合力と既知の咬合力計デンタルプレスケールⅡ(DPⅡ,株式会社ジーシー,東京)における総合咬合力との相関性を明らかにすることを目的とした.
【方法】
京都先端科学大学における「高齢者を対象とした体格・体力・身体組成および生活状況に関する調査(2024年6月実施)」または「JMS咬合力計OBM-01を用いた第一大臼歯部における咬合力測定の基準値設定に関する研究」に参加し,文書での協力を得た若年者ならびに75歳以上の高齢者を対象とした. 年齢,性別,握力,歯式,習慣性咀嚼側および最大咬合力としてOBM‐01プロトタイプを用いた習慣性咀嚼測の咬合力とDPⅡを用いた総合咬合力を評価項目とした.
正規性の検定(Shapiro-Wilk検定),Mann-Whitney U検定およびSpearmanの順位相関係数の統計学的検討にSPSS Ver. 28.0(IBM Corp., USA)を用いた.京都先端科学大学倫理委員会(#24M02)と広島大学疫学研究倫理審査委員会(E2023-0302)の承認を得て実施した.
【結果と考察】
若年者群141名(男性61名,女性80名,22-30歳)と高齢者群230名(男性54名,女性176名,75-88歳)の協力を得た.OBM-01プロトタイプでは, 若年者群で男性は681.0 N(560.0-805.5N),女性は497.5 N(359.5-609.8 N)となった.高齢者群では男性で381.5 N (224.8-586.5 N),女性で346.5 N (196.3-527.3 N)となった.若年者群は高齢者群よりも,また両群とも男性のほうが女性よりも高値を示した(P<0.05).加えてOBM-01プロトタイプとDPⅡ間において有意な相関関係を認めた(P<0.05).OBM-01プロトタイプでは咬合させる部分1) へ確実に第一大臼歯が設置できない場面もあり, 今後咬合部位の設置に関するさらなる検討を行う.
【参考文献】
1) 加藤均. 主機能部位と臼歯部咬合面形態の機能的意義. 日補綴会誌 2013; 5: 8-13.